会議と会議の合間、自動販売機の前で、休憩していた貴継は、ふと気づく。
ガラス張りの店のことばかり心配していたが。
考えてみれば、社内にも危険な奴らが山と居るじゃないか。
栗原とか、栗原とか、栗原とか。
それと……
「大和とか?」
と声がして振り向くと、笹原が立っていた。
「……何故、俺の考えてることがわかった」
と言うと、
「お前のことなんてお見通しだよ。
そんなに落ち着かないのなら、さっさと結婚でもしたら?」
と言ってくる。
「出来るものならしている」
「あれ?
珍しい。
相手にされてないの?」
と笑われた。
大和に対しては、しょっちゅう思っていることだが、
笹原に対しては、初めて思ったな、と思う。
……殴り殺したい。
「らしくないね。
ぼんやりしないで。
ほら、行くよ」
と社内では唯一自分を見下ろせる男、笹原に首根っこをつかまれた。



