ケダモノ、148円ナリ

「入れてるよ。
 だって、特注のだから。

 マットレスも持って来ようと思ったんだけど」

「アスリートか」
と言いながら、並んで食べ始める。

 明日実も今頃食べているだろうか。

 ひとりでちゃんと注文出来ただろうか。

 お金は持っているのだろうか。

 この間まで、一人で暮らしていたのだから、なんでも一人で出来て当たり前なのだが、つい、心配になってしまう。

 今にもなにかやらかしそうだし、と思ったとき、笹原が、
「なに笑ってんの?」
と訊いてきた。

「いや、明日実がまたなにかやらかしてないかなと思って」
と一人で食事に行かせた話をすると、

「ベタベタに甘やかしだね。
 今まで女の人にそんな態度とったことなかったじゃない」
と言ってくる。

 ……これだから古い知り合いは困る、と思っていた。

 余計なことばかり知っているから。