ケダモノ、148円ナリ

「早めに着くだろうから、近くの喫茶店ででも、なにか食べろ」

 朝、急いで出たので、まだなにも食べていなかった。
 貴継は新幹線で食べると言う。

「いや、待て。
 ガラス張りの店には行くなよ」
と言ってくるので、

「なんでですか?」
と言ったが、

「なんででもだ」
と言われる。

 二人で駅で降りたが、時間が違うので、今日は、あの女子高生たちは居なかった。

 朝早いと、まだちょっと寒いなー、と思いながら、明日実はスプリングコートの前をかき合わせる。

 振り返った貴継が少し笑ってこちらを見ていた。