ケダモノ、148円ナリ

 何故、お茶を淹れる様子を見ただけでわかるんですか。

 いや……わかるか。

 この手つきの覚束なさとかで。

「だから、そのお金で家を借りたらどうですかと言ってるんですが」

「……俺は自分の家は持たないと決めてるんだよ」

 え? と貴継を見る。

 一瞬見せた真摯な眼差しに、ちょっとどきりとしてしまったことは黙っておこう、と明日実は思った。