ケダモノ、148円ナリ

 なるほど。
 大和が言うように、自分と同じ匂いがした。

 洗剤の匂いなのか。

 それとも家の中のいろんな香りが混ざっているのだろうか。

 自分と同じ匂いだからかもしれないが、こうしていると、不思議に落ち着く。

 明日実は貴継の胸で目を閉じ、その香りに浸りながら言った。

「……すみません。
 ありがとうございます」

 うん、と貴継は言うが、冷静な自分がちょっと思ってはいた。

 待て。
 なんで、私が謝らなきゃならんのだ。

 だが、つい、そのままじっとして――。

 そして、うとうととしてしまう。

 あったかいなーと思いながら、いつの間にか眠ってしまっていた。