ケダモノ、148円ナリ

 貴継は明日実をお姫様抱っこしたまま、職場で見せるような爽やかな笑顔で、にっこり笑い、
「じゃあ、お前をあずみんって呼んでる奴、全員連れてこい。
 端から磔(はりつけ)にしてやる」
と言い出した。

 え、えーと……と思っている間に、貴継のベッドに投げられる。

「い、いや、あの、勘弁してくださいっ」

 さっきの奉行がまだ頭にあったので、殿っ、おやめくださいっ、という勢いで言ってしまう。

「いや、無理だ。
 俺は今日すると決めたんだ。

 っていうか、今までよく我慢したと思わないか?
 お前のために」

 だから、そこ感謝するとこですかっ? と思いながら、自分にのしかかってきた貴継に明日実は訴える。

「いっ、嫌ですっ。
 嫌っ。

 痛いのも怖いのも嫌ですっ」

「お前、それ、俺が嫌とかじゃないじゃないかっ」

 単に怖いだけだろう、と言う。