今日は、誰か重役の人と食べることになったから、先に食べてろと言われたので。
明日実はコンビニ弁当を食べたあと、ソファに寝転がってテレビを見ていた。
ふいに、ピンポーンと、チャイムが鳴る。
おっと、こんな時間に誰だろう、と置き上がったのだが、すぐに鍵を開け、貴継が入ってきた。
鍵持ってるのに、何故、鳴らしますか、と思っていると、貴継は、鞄をソファに置くなり、言ってきた。
「明日実!
荷物をまとめて、この家を出ろっ」
「は?」
此処は、今すぐ爆破されるぞっ、くらいの勢いだった。
「あ、あの。
なんでですか?」
「明日、出張になったんだ」
はあ……。
「名古屋なんだ。
泊まりになる。
だから、明日の朝、お前も俺と一緒に此処を出るぞ。
誰かの家にでも泊めてもらえ」
「あ、あの、何故ですか」
ともう一度、問うと、
「……奴が来る」
と貴継は言う。
怖いよっ。
とりあえず、貴継さんの形相が怖い、と訳も分からず、明日実は側にあったクッションを抱き締めた。



