貴継の父に輪っかを放られ、一生懸命受け止める夢を見ながら、明日実はうなされていた。
うう……。
もう無理です、お義父さまっ、と訴えると、貴継の父は、あの人の良さそうな笑顔で、
「大丈夫。
まだまだいけるよ」
と言いながら、そーれっ、と輪を投げてくる。
……この人、実は貴継さん以上のひとでなしで、スパルタなんじゃ? と思っていると、身体がずしんと重くなった。
いきなりお白州に居て、ギザギザの板の上に座らされ、足の上に重石を載せられるという、石抱きの拷問を受けていた。
何故かお奉行の格好をして、片肌脱いだ貴継がムチを持って訊いてくる。
「お前、実は、畏れ多くも俺のことが好きなんじゃないのか?」
夢というのは、本当に、とりとめがない。
畏れ多くもってなんだー、と思いながら、なんだか、本当に重い、とうなされていてると、
「起きろ」
と耳許で声がした。
「遅刻するぞ」



