ケダモノ、148円ナリ

「ああ、出てってやるともっ」
と貴継は部屋から出て行く。

 すぐに、どたん、ばたん、と隣りの部屋の戸が閉まる音がして、静かになった。

 ……いや、この家から出て行けと言ったんだが。

 だが、もうっ、と思いながら、布団を被る。

 そして、あ、こっちが貴継さんのベッドだった、と気づいた。

 立派な広いベッドだ。

 なんか私が使ったら申し訳ないような、とつい思ってしまう。

 今、貴継に向かって、怒鳴ったことを思い出していた。

 ……全部図星だったようだな、とその顔を思い出しながら思う。

 うう。
 明日、仕返しされそうだ、と明日実は布団の中で丸くなった。