「わかりません」
「わかりません?」
「わかりませんけど、貴方が凄く迷ってるのはわかります。
そうか。
わかりました。
それで、情緒不安定になって、珍妙な行動を取ったり、私にご無体な行動を取ったりしてたんですね?」
「いや、そこのところは、恐らく、いつも通りだが」
どさくさに紛れて失礼なことを言う奴だ、という顔をする。
「なんだかわかりませんが、引き返しましょう、貴継さんっ」
と明日実は強く貴継の腕をつかんだ。
「……いやだ」
「なんでですか」
「今、やめたら、なんのために、この会社に入って。
自分たちを追い出した奴らの許で、あんなアリみたいにあくせく働いてきたかわからないからだ」
「なんのために働いてきたかわからないって。
好きだからですよ」
貴継の表情が止まった。
「貴方があんなに馬車馬みたいに働いてるのは、働くのが好きだからですよ。
そして、今の会社が好きだからです。
ボンクラな社長を一致団結して追い出したあとの、あの会社が」
おい……という顔を貴継はした。
「わかりません?」
「わかりませんけど、貴方が凄く迷ってるのはわかります。
そうか。
わかりました。
それで、情緒不安定になって、珍妙な行動を取ったり、私にご無体な行動を取ったりしてたんですね?」
「いや、そこのところは、恐らく、いつも通りだが」
どさくさに紛れて失礼なことを言う奴だ、という顔をする。
「なんだかわかりませんが、引き返しましょう、貴継さんっ」
と明日実は強く貴継の腕をつかんだ。
「……いやだ」
「なんでですか」
「今、やめたら、なんのために、この会社に入って。
自分たちを追い出した奴らの許で、あんなアリみたいにあくせく働いてきたかわからないからだ」
「なんのために働いてきたかわからないって。
好きだからですよ」
貴継の表情が止まった。
「貴方があんなに馬車馬みたいに働いてるのは、働くのが好きだからですよ。
そして、今の会社が好きだからです。
ボンクラな社長を一致団結して追い出したあとの、あの会社が」
おい……という顔を貴継はした。



