「心配することはない。
大丈夫だ。
お前が好きなのは、俺だ」
手首を押さえていた手を緩め、そっと指先を絡ませてくる貴継に、
「なんでいつもそう、自信満々なんですか」
といっそ、感心して訊いてみる。
「……自信満々にしてないと、不安になるからだよ。
俺が間違ってるんじゃないかと」
え?
意外な言葉だった。
だが、そのとき、確かに貴継の目に不安がよぎったし、なんだかそれは、自分とのことだけを言っているのではない気がした。
「間違ってると思っているのなら、引き返したらどうですか?」
明日実は貴継の目を見つめて言った。
なにか彼の中に不安定な部分があるのに気づき始めていたからだ。
この人、なにを迷っているんだろう、と思う。
「今からでも遅くありません。
引き返しましょう」
貴継の腕に触れ、そう言うと、貴継は、
「……お前、なんのことを言ってるんだ」
と訊いてくる。
大丈夫だ。
お前が好きなのは、俺だ」
手首を押さえていた手を緩め、そっと指先を絡ませてくる貴継に、
「なんでいつもそう、自信満々なんですか」
といっそ、感心して訊いてみる。
「……自信満々にしてないと、不安になるからだよ。
俺が間違ってるんじゃないかと」
え?
意外な言葉だった。
だが、そのとき、確かに貴継の目に不安がよぎったし、なんだかそれは、自分とのことだけを言っているのではない気がした。
「間違ってると思っているのなら、引き返したらどうですか?」
明日実は貴継の目を見つめて言った。
なにか彼の中に不安定な部分があるのに気づき始めていたからだ。
この人、なにを迷っているんだろう、と思う。
「今からでも遅くありません。
引き返しましょう」
貴継の腕に触れ、そう言うと、貴継は、
「……お前、なんのことを言ってるんだ」
と訊いてくる。



