はいっ、と素早くその2枚を動かす。
「どうです?
3枚に見えるでしょうっ?」
残像でなのかなんなのか。
仕組みは忘れたが、100円玉は3枚あるように見える。
「見えるな」
「でしょうっ?」
「……で?」
と貴継は言ってきた。
ふっ、と笑って、手を止めた明日実は言う。
「貴方も所詮、ただの人ですね。
みんなと同じことしか言わないじゃないですか」
「いや……。
お前のその芸を見て、他のセリフを思いつく奴が居たら、会ってみたいんだが」
それ、止まれないじゃないか、と貴継は言う。
「店員に、300円ですー、と言って、素早く動かしながら渡すのか」
「だからマジックなんですってばっ。
実用性を考えないでくださいよっ」
と言いながら、財布にお金を入れようとすると、
「待て。
100円は俺のだ」
と手を出してくる。
「そんな服着て、あんな車乗って、今度カウンタックを買ってくるというわりには、せこいこと言いますね」
「どうです?
3枚に見えるでしょうっ?」
残像でなのかなんなのか。
仕組みは忘れたが、100円玉は3枚あるように見える。
「見えるな」
「でしょうっ?」
「……で?」
と貴継は言ってきた。
ふっ、と笑って、手を止めた明日実は言う。
「貴方も所詮、ただの人ですね。
みんなと同じことしか言わないじゃないですか」
「いや……。
お前のその芸を見て、他のセリフを思いつく奴が居たら、会ってみたいんだが」
それ、止まれないじゃないか、と貴継は言う。
「店員に、300円ですー、と言って、素早く動かしながら渡すのか」
「だからマジックなんですってばっ。
実用性を考えないでくださいよっ」
と言いながら、財布にお金を入れようとすると、
「待て。
100円は俺のだ」
と手を出してくる。
「そんな服着て、あんな車乗って、今度カウンタックを買ってくるというわりには、せこいこと言いますね」



