みんなで、早く食べて何処かへ出かけるのか、部下たちは食事を終え、部長に頭を下げては、忙しげに戻っていく。
うう。
あそこしかない。
そして、ぼんやりしてると、すぐに他の人に取られそうだ。
そのとき、同じくカレーを食べていた黒崎と目が合った。
「待ちなさい。
すぐ食べ終わるから」
と言われてしまう。
「し、失礼します」
離れた場所に行くのもな、と思い、明日実は黒崎部長の前にトレーを置いた。
「……ボンクラ家の嫁か」
と黒崎が溜息をついたので、つい、
「お父様はともかく、貴継さんはボンクラじゃないですっ」
と言ってしまって、はっとする。
「いえ、あの、お父様がボンクラだと言っているわけではないんですが」
と慌てて訂正したが、黒崎は、
「いいや、あれはボンクラだった」
と断言する。
はあ。
「頭はいいのに、やる気がなかった。
昔から、三代目が会社を潰すというが、三代目でもないのに、今にも潰しそうだった。
クーデターが起きて当然だ。
みんな生活がかかってるんだからな。
あいつは道楽で仕事やってたのかもしれないが」
うう。
あそこしかない。
そして、ぼんやりしてると、すぐに他の人に取られそうだ。
そのとき、同じくカレーを食べていた黒崎と目が合った。
「待ちなさい。
すぐ食べ終わるから」
と言われてしまう。
「し、失礼します」
離れた場所に行くのもな、と思い、明日実は黒崎部長の前にトレーを置いた。
「……ボンクラ家の嫁か」
と黒崎が溜息をついたので、つい、
「お父様はともかく、貴継さんはボンクラじゃないですっ」
と言ってしまって、はっとする。
「いえ、あの、お父様がボンクラだと言っているわけではないんですが」
と慌てて訂正したが、黒崎は、
「いいや、あれはボンクラだった」
と断言する。
はあ。
「頭はいいのに、やる気がなかった。
昔から、三代目が会社を潰すというが、三代目でもないのに、今にも潰しそうだった。
クーデターが起きて当然だ。
みんな生活がかかってるんだからな。
あいつは道楽で仕事やってたのかもしれないが」



