だが、所詮人の話など聞いていないこの男は、どっかり白い革張りのソファに腰を下ろし、
「やってみろ」
と言い出した。
「は? なにをですか?」
「さっき言ってた、100円玉を3枚に見せる技だ」
脚を組んで、肘掛で頬杖をつき、完全に、くつろぎ切った様子で王様はおっしゃる。
「やれ」
……なんだろう。
ずっと誰かに見せたかった技なのに、見せたくない、と思ったのだが、逆らうのも怖いので、やることにした。
だが、財布には、100円玉が1枚しか見当たらない。
「あれっ?」
と言いながら探していると、100円玉が頭に当たった。
貴継が投げてくれたようだ。
「やれ」
はい。
すみません……とラグに転がったそれを受け取る。
なんか本気でやりたくなくなってきたな、と思いながらも、明日実は親指と人差し指で2枚の100円玉を挟み、貴継の目の前に突きつけた。
「いいですかー。
見ててくださいよー」
「やってみろ」
と言い出した。
「は? なにをですか?」
「さっき言ってた、100円玉を3枚に見せる技だ」
脚を組んで、肘掛で頬杖をつき、完全に、くつろぎ切った様子で王様はおっしゃる。
「やれ」
……なんだろう。
ずっと誰かに見せたかった技なのに、見せたくない、と思ったのだが、逆らうのも怖いので、やることにした。
だが、財布には、100円玉が1枚しか見当たらない。
「あれっ?」
と言いながら探していると、100円玉が頭に当たった。
貴継が投げてくれたようだ。
「やれ」
はい。
すみません……とラグに転がったそれを受け取る。
なんか本気でやりたくなくなってきたな、と思いながらも、明日実は親指と人差し指で2枚の100円玉を挟み、貴継の目の前に突きつけた。
「いいですかー。
見ててくださいよー」



