ケダモノ、148円ナリ



 お昼休み、美典たちと社食に行く。

 貴継は行かないようだった。

 何故、貴継が滅多に社食に来ないのかわかった。

 口に合わないのかと思っていたら、昼も仕事をしているからだった。

 他の課に残業するなと言ってる手前、人事は残業しづらいからなー。

 どうせ、貴継さんたちは残業代つかないけど。

 部下に早く帰れという手前、自分ばかり残れないのだろう。

 なので、忙しいときは時間のやりくりが大変なようだった。

 社食は今日も混んでいて、大和たちも列に並んで居た。

 あ、私を罠にはめようとした、IDカードをつけた小人さんだ、と思いながら、挨拶をし、後ろに並んで、カレーの食券を買う。

 美典が、
「明日実、カレー?
 カレーの列早いから、席とっといてよ」
と定食の列に並びながら言ってきた。

「了解。
 五人ねー」

 空いてるかなー? 五人いっぺんに座れるとこなんて、と見回すと。

 ……空いていた。

 黒崎部長のテーブルが。