月曜日。
昨日早く寝たのに、まだ眠いなーと思いながら、明日実はパソコンを打っていた。
まだ職場に慣れたわけでもないのに、早くもダレて来たのだろうかな、と思いながら、欠伸を噛み殺す。
「うっ」
と明日実は声を上げた。
「どうした?」
とたまたま近くを通りかかった貴継が訊いてくる。
「部長、Mac様的には名前は生絵らしいです」
Mac様は、よく変な変換をしてくるので。
きっとパソコンの中に外国の人が住んでいて、一生懸命日本語を探して表示しているのだろう、といつも思っている。
しかも、寝ぼけて、変換された文字をよく見ないまま、コピーしてしまったので、上から下までずらっと、
生絵
生絵
生絵
生絵
生絵
生絵
生絵
生絵
…………
と並んでいる。
「……ホラーみたいだな」
と明日実のデスクに手をつき、上から画面を覗き込んで、貴継が言う。
近い、近い。
近いですーっ。
っていうか、この人、いつも他の女性社員にもこんな風にしてるのかな、と不安に思う。



