ケダモノ、148円ナリ

 



「もう~。
 信じられないです~。

 あんなデッカイベッドを。

 しかも、お兄様のベッドを処分してしまって」

「お前のも捨てろと言ったのにな」

「私のは此処に元からあったのですから」

 もう~、明日実はリビングで飛び跳ねる。

 貴継の買ったベッドは大き過ぎて、一度分解しないと入らなかったのだ。

「危うく、窓から吊るさないといけないところでしたよ。
 こんな高さじゃ、幾らかかったか」

「いいじゃないか。

 お前、好きだろ。
 車とか、クレーンとか」

「いやあの、はたらく車が好きなわけじゃないんですけど」

 子どもの絵本に載っている、『はたらく車』を思い浮かべる。

「そうだ。
 お前、そのうち、いいことがあるぞ」

 驚くなよ、と貴継が笑う。

 なんだろうな。
 逆に怖いんだが、と思っていた。