「もう~。
信じられないです~。
あんなデッカイベッドを。
しかも、お兄様のベッドを処分してしまって」
「お前のも捨てろと言ったのにな」
「私のは此処に元からあったのですから」
もう~、明日実はリビングで飛び跳ねる。
貴継の買ったベッドは大き過ぎて、一度分解しないと入らなかったのだ。
「危うく、窓から吊るさないといけないところでしたよ。
こんな高さじゃ、幾らかかったか」
「いいじゃないか。
お前、好きだろ。
車とか、クレーンとか」
「いやあの、はたらく車が好きなわけじゃないんですけど」
子どもの絵本に載っている、『はたらく車』を思い浮かべる。
「そうだ。
お前、そのうち、いいことがあるぞ」
驚くなよ、と貴継が笑う。
なんだろうな。
逆に怖いんだが、と思っていた。



