棚を指差し、
「1/12スケールのカウンタックがあるじゃないかっ」
と言ってくる。
一人暮らし向けの料理の本と編み物の本の横に、真っ赤なランボルギーニ カウンタックが鎮座している。
3Dスキャナーで実車を測定して作られた精巧なものだ。
「あれは私のです」
「お前……、車に興味ないんじゃなかったのか?」
疑わしげに見て貴継は訊いてくる。
明日実は棚に行き、カウンタックを手に取り、言った。
「カウンタックは車ではありません。
芸術です。
ちなみに、カウンタックのこのドアは、ガルウィングではありません」
と指先で、ドアを上に跳ね上げてみせる。
「ガルウィングというのは真上に跳ね上がるドアのことで、斜めに上がるこのカウンタックのドアは……」
「わかった。
次はカウンタックを買おう」
と長くなりそうな話を遮り、貴継は言った。
「……そのお金でマンションでも買われたらどうですか?」
「1/12スケールのカウンタックがあるじゃないかっ」
と言ってくる。
一人暮らし向けの料理の本と編み物の本の横に、真っ赤なランボルギーニ カウンタックが鎮座している。
3Dスキャナーで実車を測定して作られた精巧なものだ。
「あれは私のです」
「お前……、車に興味ないんじゃなかったのか?」
疑わしげに見て貴継は訊いてくる。
明日実は棚に行き、カウンタックを手に取り、言った。
「カウンタックは車ではありません。
芸術です。
ちなみに、カウンタックのこのドアは、ガルウィングではありません」
と指先で、ドアを上に跳ね上げてみせる。
「ガルウィングというのは真上に跳ね上がるドアのことで、斜めに上がるこのカウンタックのドアは……」
「わかった。
次はカウンタックを買おう」
と長くなりそうな話を遮り、貴継は言った。
「……そのお金でマンションでも買われたらどうですか?」



