ひっ、と逃げかけると、
「冗談だ。
昨日買ったバーナーだ。
料理に使おうと思って買って来た」
と火をつけて見せる。
「さては、なんでも道具から入る人ですね。
自分の家持たないのに、荷物増やさないでくださいよ」
と言うと、
「まあ、此処を出て行くとき処分するさ」
と言い出したので、どきりとしてしまう。
出て行って欲しいと願っていたはずなのに。
「……出て行くんですか?」
と問うと、
「行くとも。
お前と一緒に」
とクレームブリュレとか炙りサーモンとか作るのに良さそうなバーナーを手に、貴継は言う。
は?
「お前と結婚するとき、家を建てることにした」
「あのー、家は持たないというポリシーをお持ちなんじゃなかったんですか?」
「だから、俺の願いが叶ったとき、お前と所帯を持って、家も持つことにした」
「所帯って、古臭い言い方ですね」
とぽろりと言ってしまうと、貴継は、ソファの後ろに居た明日実の手をつかみ、
「じゃあ、もっと熱烈にプロポーズしてやろうか」
今すぐに、と言い出す。
「冗談だ。
昨日買ったバーナーだ。
料理に使おうと思って買って来た」
と火をつけて見せる。
「さては、なんでも道具から入る人ですね。
自分の家持たないのに、荷物増やさないでくださいよ」
と言うと、
「まあ、此処を出て行くとき処分するさ」
と言い出したので、どきりとしてしまう。
出て行って欲しいと願っていたはずなのに。
「……出て行くんですか?」
と問うと、
「行くとも。
お前と一緒に」
とクレームブリュレとか炙りサーモンとか作るのに良さそうなバーナーを手に、貴継は言う。
は?
「お前と結婚するとき、家を建てることにした」
「あのー、家は持たないというポリシーをお持ちなんじゃなかったんですか?」
「だから、俺の願いが叶ったとき、お前と所帯を持って、家も持つことにした」
「所帯って、古臭い言い方ですね」
とぽろりと言ってしまうと、貴継は、ソファの後ろに居た明日実の手をつかみ、
「じゃあ、もっと熱烈にプロポーズしてやろうか」
今すぐに、と言い出す。



