ひょいと横から覗くと、それは、顕人からの着信だった。
貴継が勝手に、ただいま、電話に出られませんにしてしまう。
「待ってください。
おにいさまは出ないと何度でもかけてこられますっ」
「ストーカーかっ」
メッセージは流れているが、幸いまだ電話は切れていなかった。
「もっ、もしもしおにいさまっ。
すみませんっ」
と慌てて明日実は携帯に出た。
「ちょっと手が滑って。
はい。
……はい、元気です」
と言っている明日実をひょいと抱え、貴継は自分の膝に座らせる。
「きゃっ」
もう~、と睨みながら、
「すみません。
なんでもないですっ。
よろめいちゃって」
と言うと、電話の向こうの顕人は、明日実は相変わらずだなあ、と言って笑っていた。
うう。
また、おにいさまに嘘をついてしまった、と思いながら、少し話したあとで、
「おにいさま。
今、外なので。
はい。
そうですね。
ご出発までに、またぜひ」
と早々に話を閉めて、電話を切る。
貴継が不満げに言ってきた。
「何故、婚約者といちゃついてるので出られませんと言わん」
貴継が勝手に、ただいま、電話に出られませんにしてしまう。
「待ってください。
おにいさまは出ないと何度でもかけてこられますっ」
「ストーカーかっ」
メッセージは流れているが、幸いまだ電話は切れていなかった。
「もっ、もしもしおにいさまっ。
すみませんっ」
と慌てて明日実は携帯に出た。
「ちょっと手が滑って。
はい。
……はい、元気です」
と言っている明日実をひょいと抱え、貴継は自分の膝に座らせる。
「きゃっ」
もう~、と睨みながら、
「すみません。
なんでもないですっ。
よろめいちゃって」
と言うと、電話の向こうの顕人は、明日実は相変わらずだなあ、と言って笑っていた。
うう。
また、おにいさまに嘘をついてしまった、と思いながら、少し話したあとで、
「おにいさま。
今、外なので。
はい。
そうですね。
ご出発までに、またぜひ」
と早々に話を閉めて、電話を切る。
貴継が不満げに言ってきた。
「何故、婚約者といちゃついてるので出られませんと言わん」



