「よかった」
とほっとして言うと、なにが? と問われる。
「いや、窓を叩き割って入るのかと」
さっきの警戒しながら入る様子を見てたら、そんな気がしていたのだが。
「まあ、センサーが動いてても入れる。
そこの……」
と東側を指差す貴継に、
「いや、説明してくれなくていいです」
と言った。
別に犯罪の手法を聞きたいわけではない。
玄関を入ってすぐのロビーも天井が高く、中央奥に緩やかにカーブする階段があって、まるで劇場かなにかのようだ。
「すごい建物ですね」
「ひいひいじいさんの代から住んでた俺の家だ。
今は違うが」
西側の応接間のようなところに行くと、いい感じに色褪せたソファや趣味のいい調度品があった。
貴継はソファに腰掛け、ランプを取り出す。
まだ暗くはないので、火はつけなかった。
夕暮れの光の中、高い天井を見上げると、シャンデリアには蜘蛛の巣が張っていた。
とほっとして言うと、なにが? と問われる。
「いや、窓を叩き割って入るのかと」
さっきの警戒しながら入る様子を見てたら、そんな気がしていたのだが。
「まあ、センサーが動いてても入れる。
そこの……」
と東側を指差す貴継に、
「いや、説明してくれなくていいです」
と言った。
別に犯罪の手法を聞きたいわけではない。
玄関を入ってすぐのロビーも天井が高く、中央奥に緩やかにカーブする階段があって、まるで劇場かなにかのようだ。
「すごい建物ですね」
「ひいひいじいさんの代から住んでた俺の家だ。
今は違うが」
西側の応接間のようなところに行くと、いい感じに色褪せたソファや趣味のいい調度品があった。
貴継はソファに腰掛け、ランプを取り出す。
まだ暗くはないので、火はつけなかった。
夕暮れの光の中、高い天井を見上げると、シャンデリアには蜘蛛の巣が張っていた。



