「すまんな」
「これ、コツがあるんですよ。
こうして、上下から押さえて。
あら、堅い」
「どうしたいんだ、貸してみろ」
と言った貴継が、今、明日実がやっていた要領で力を加えてみる。
「開いた」
と貴継は雅哉とかいう子どもにそれを渡していた。
「ありがとう、おにいちゃん」
「すまんな。
ありがとう。
いや、ともかく、私は君を……」
「貴方ー、もう行きますよー」
孫のお守りで疲れている妻に呼ばれ、
「わかった。
今、行くー」
と黒崎は振り返り言っていた。
「何処まで話したかな。
おお、認めんからな」
「お父さん、早く、車開けてー。
オムツもう車の中のしかないのー」
と今度は娘が叫んでいる。
なんだか、せわしないな、と明日実は苦笑する。
溜息をつく黒崎に、
「大変ですね、お休みも」
と笑うと、
「君らも子どもや孫が出来たらわかるさ。
ま、大変なのも楽しいことだよ。
まあ、お幸せに。
……仕事のことはまた別だがね」
じゃあ、と手を挙げ、行ってしまった。
「これ、コツがあるんですよ。
こうして、上下から押さえて。
あら、堅い」
「どうしたいんだ、貸してみろ」
と言った貴継が、今、明日実がやっていた要領で力を加えてみる。
「開いた」
と貴継は雅哉とかいう子どもにそれを渡していた。
「ありがとう、おにいちゃん」
「すまんな。
ありがとう。
いや、ともかく、私は君を……」
「貴方ー、もう行きますよー」
孫のお守りで疲れている妻に呼ばれ、
「わかった。
今、行くー」
と黒崎は振り返り言っていた。
「何処まで話したかな。
おお、認めんからな」
「お父さん、早く、車開けてー。
オムツもう車の中のしかないのー」
と今度は娘が叫んでいる。
なんだか、せわしないな、と明日実は苦笑する。
溜息をつく黒崎に、
「大変ですね、お休みも」
と笑うと、
「君らも子どもや孫が出来たらわかるさ。
ま、大変なのも楽しいことだよ。
まあ、お幸せに。
……仕事のことはまた別だがね」
じゃあ、と手を挙げ、行ってしまった。



