ケダモノ、148円ナリ

 



 楽しくアシカのショーを見たあとで、少し遅いお昼を食べていると、貴継が時計を何度か見始めた。

「よし、行くぞ、明日実」
と立ち上がる。

「え?
 もうですか?」

 お昼をずらしたのは、魚を見ながら食べられる席が空くのを待っていたからのようだったのだが。

 店内は空いているのに、食べ終わるとすぐに出ようと貴継は行ってきた。

「アシカのふれあいタイムを予約してるんだ」

「え、そうなんですか?」

「アシカを指名して、貸し切ってる。
 早くしろ」

 何故、アシカを……と思いながら、真剣な顔の貴継に突っ込めずに立ち上がる。