結局、駅まで乗せていってもらったのだが、やはり、なんとなく機嫌が悪い。
困った人だな~と思いながら、明日実は車を降りる。
「どうもありがとうございました」
と言ったのだが、いや、と素っ気ない口調で言うだけだ。
もう~、と思いながら、
「昨日うっかり可愛いとか思っちゃって失敗でした。
さようなら」
と言い捨て、ドアを閉めた。
「……えっ? おい。
明日実っ」
と車の中から声が聞こえたが、後ろから車が来たので、貴継は仕方なく、そのまま大きな道に戻っていったようだった。
それを見送り、ふう、と息をついていると、
「おはようゴザイマス~」
と後ろから遠慮がちな声がした。
振り向くと、あの女子高生たちがこちらをおそるおそる窺い見ている。
土曜だが、部活か模試でもあるのだろうか。
ついに挨拶されてしまいましたよ、と思いながら、
「お、おはようございます」
と返すと、何故か、きゃーっ、と楽しそうな歓声を上げ、行ってしまった。
な……なんなのかな?
なんだかわからないまま、苦笑いしながら、明日実は彼女たちを見送った。



