ケダモノ、148円ナリ

 
 


「起きろっ、明日実っ!」

 鳴り響く目覚ましの音とともに、いきなり布団を剥ぎ取られた。

 ひいっ。
 魔王が此処にもっ!

 今、洞窟の外で、高笑いしていた魔王が、明日実の布団を手に怒鳴ってくる。

「遅刻は許さんぞ。
 俺の部下である以上っ。

 ちゃんと朝食も食っていけっ」

 ご、ごもっともでございます、と思いながら、明日実は起きる。

 よし、と行きかけた貴継だったが、
「しまった。
 忘れ物だ」
と言って戻ってきた。

 明日実の顎に手を触れ、そのままキスしてくる。

 ぎゃーっ。
 強姦魔ーっ。

 そこまでしていない、と言い返されそうなことを心の中で叫んでいると、貴継は、
「一度も二度も三度も同じだ。
 ぎゃあぎゃあ言ってないで、早く支度しろ」
と言って出て行ってしまう。

「同じじゃないですーっ」
と叫びながら、明日実はベッドから飛び降りた。