「起きろっ、明日実っ!」
鳴り響く目覚ましの音とともに、いきなり布団を剥ぎ取られた。
ひいっ。
魔王が此処にもっ!
今、洞窟の外で、高笑いしていた魔王が、明日実の布団を手に怒鳴ってくる。
「遅刻は許さんぞ。
俺の部下である以上っ。
ちゃんと朝食も食っていけっ」
ご、ごもっともでございます、と思いながら、明日実は起きる。
よし、と行きかけた貴継だったが、
「しまった。
忘れ物だ」
と言って戻ってきた。
明日実の顎に手を触れ、そのままキスしてくる。
ぎゃーっ。
強姦魔ーっ。
そこまでしていない、と言い返されそうなことを心の中で叫んでいると、貴継は、
「一度も二度も三度も同じだ。
ぎゃあぎゃあ言ってないで、早く支度しろ」
と言って出て行ってしまう。
「同じじゃないですーっ」
と叫びながら、明日実はベッドから飛び降りた。



