ケダモノ、148円ナリ

 そのまま部屋に入っていってしまった。

 う……嬉しかったです、っていうのは、ちょっと恥ずかしかったかな。

 悪い言葉もだが、いい言葉も出してしまったものは戻らない。

 でもなんだか。
 今、振り返って笑った貴継の顔は好きだな、と思っていた。

 おにいさまと居るときみたいに、静かな気持ちにはならないけれど。
 
 そうだな。
 これはこれで心が洗われるかも、と明日実は思った。