マイノリティーな彼との恋愛法



「そりゃそうよね。見た目も中身も完璧な金持ちボンボンが現れたらみんなそっちに行くわ……」


つぶやきながらも、なんか納得がいかない。

セインは!?
ねぇエマ、セインはどうなるの!?
あいつだっていい奴だったじゃない!

いや、いい奴だけじゃ踏み切れないのか。

でもしっかりキスはしてたじゃん!


もしかしてキスも御曹司のトムの方がうまいのか?
そうだとしたら、もう何も言えない。

エマは女として、人間として幸せになる選択をしたんだ。
それは間違ってなんかいない。




じゃあ私も、仮に目の前にパーフェクトなリッチマンが現れたら、神宮寺くんのことなんか考えなくなるのかな。


あいつとどうにかなる想像が出来ないっ。
進展する空気感を微塵も感じない!

これって致命的じゃない?


お願いだから、ヤツのことはどうでもよくなるようないい人が現れてくれないだろうか。

このモヤモヤした気持ちを吹き飛ばすような、そんな人が現れてくれたら━━━━━。