マイノリティーな彼との恋愛法



その夜『マンハッタンより愛をこめて』という海外ドラマを、ソファーに寝そべりながら見た。


主人公のエマはOLで、しばらく恋人のいない日々を送っていた。

そこで出会った2人の男性。
1人はエマの働く会社の御曹司で、容姿も中身もパーフェクト。ついでに経済力もパーフェクト。セクシーさもパーフェクト。
とにもかくにも全てにおいてパーフェクトなトム。

もう1人のセインは、エマの働く会社の清掃員をしている地味で経済力もない男。
冴えない見た目だけど、仕事はコツコツ、そしてとっても純朴。


両極端な2人からアプローチされたエマは、トムに揺らぎ、セインに揺らぎ、彼らとオフィスであんなことやこんなこと、えっそんなことまで?みたいなこともしちゃったりして、最終的にどっちとくっつくんだろうってハラハラした。

気になって気になって、でも睡魔に襲われ。
そのままソファーで爆睡してしまった私は、お昼すぎにようやく目覚めた。


昨夜、酔いどれ都で1人でガンガンお酒を飲んだせいか、ちょっと頭痛がする。
ぐらぐらの頭でテレビをつけて、昨日の続きを再生した。


ラストシーンはクリスマス。

トムとセイン、両方から誘われていたエマは、真っ赤なドレスを着てマンハッタンの街を走っていた。

もう心は決めた。
私はあの人の元へ行く!

潤んだ瞳で駆け込んだその場所は━━━━━


トムの住んでいる、高級高層マンション。


玄関でエマを、トムはドアがまだ閉まりきらないうちに熱烈なキスでお出迎え。
だだっ広いリビングやらなんやらを服を脱ぎながら移動し、2人はキングサイズよりももっと大きそうなふっかふかのベッドに真っ裸でダイブ!

イチャイチャめでたしめでたし…………。


━━━━━━あー、なんてつまんない内容!


まだイチャついているエマとトムに耐え切れなくなって、DVDの電源ごと消してやった。