冷凍庫からとったチョコモナカを手に、ゆっくりと口にしていく。
「お前着替えてからにしろよ」
「だって暑いんだもん」
夏。
リビングはクーラーが入っているけど自分の部屋はクーラーが入っていない。
そんな中で帰ってきてすぐに着替えるなんて暑くて耐えられるわけがない。
「まあいいけど。俺にもくれよ」
「え、やだ」
「なんでだよ」
「冷凍庫に入ってるもん」
「チョコモナカは一個しかねえじゃん」
双子だからなのか私と同じ、チョコモナカが好きな真とはこうやって取り合いになるのはよくあること。
だけど必ず勝つのは昔から私。
まあ、真が優しいからっていうのもあるんだけど。
「いいからよこせ」
「あー!!!!」
叫んだ時にはもう、遅くて。
チョコモナカの三分の一が、真の口に入ってしまっていた。

