「19時だったかな」
「へぇ、そうなんだ。あ。でも次なに乗る?もうほとんど乗っちゃったね」
ご飯を食べてからほぼ休みなんてなしに動き回ったからほとんどのアトラクションは制覇してしまった。
電車に乗って帰るにも何時間も電車に乗らないといけないからもう帰るのも良しだけど…。
辺りをキョロキョロ見渡していると真はこっち、と私の手を引き歩き出す。そして着いたところは、この遊園地最大の人気を持つ、とアナウンサーでよく流れていた大観覧車だった。
「え?観覧車?」
「カレカノつったら?じゃね?」
「いや、そう。だけどさ」
確かに言葉では私たちは今日カレカノだよ。だけどやっぱり私たちは兄妹でそれを実感する日であって―…
正直もう、私の精神はボロボロで。
だから観覧車なんかに乗ったら―…
「頼む。俺の最後の頼みだから」
断ろうとしたのに、そう言われたら断ることは出来なくて。
私は真に手を引かれながら、大観覧車に足を踏み入れた。

