「っうわ!」
「ちょっえ!?」
私が声を挙げると実行委員の子も足が止まり声をあげる。
勢いよく止まったせいかその子は私から手を離して振り返った。
「ちょっと…なに…っえっ」
私の方を見たその子はなぜか目を見開かせ驚いていて。
ゆっくりとその視線に合わせ振り向くとそこには、真が立っていた。
「わ…し、椎名くん…っ」
「あ、ごめん。こいつ少し借りて平気?」
「ど、どうぞ…!私先に教室戻ってるねっ」
「えっちょ…、」
待って、と言おうとしてもその言葉が届く間もなく彼女は走り去ってしまって。
真の力って、いったい…
はぁ、とため息をつきながら掴まれたその手の熱さを感じていた。

