時間がない。

次に何が起きるかわからない。


また学校にマスコミが押し寄せて来る日々になる。


マスコミの人が来てインタビューを要求されて、それを教師達が蹴ちらす日々。


「あぁー、もう」


梶谷さんが言ったヒントを頼っても迷宮になりそうな気がする。


意味がないよ。


犯人の二人は誰?


ヒントじゃなくて、そんな面倒な事を残してほしくなかった。


誰かさえわかれば、何かが変わっていたかもしれない。


もう梶谷さんのヒントには頼らない。


梶谷さん本人に会って全て聞いて終わりにさせるのが一番良い。


話してくれるまで引き下がらない。


どうしたら、梶谷さんに会えるかな?


内海さんと水谷さんに支えられながら私は家に戻って自分の部屋のベッドで体育座りをしながら考えた。


「…沙耶」


私は、入学当時に撮った写真に写る沙耶と梶谷さんを見る


そういえば梶谷さんは沙耶と同じ高校を受験すると約束していた。


「桜坂高校…」


会える方法は…なくはない!!。


そうなると親を説得するのに時間がかかりそうだな…。


願書の提出は三月初旬

試験日は三月の中旬


(結果は卒業後)


梶谷さんと会って話がしたい。


そして終わらそう!!