だけど私はある事に気づいた


「みんな私の言う言葉を…信じてくれないかもしれない」


その前に教室に入ったらいじめられるかもしれない。


だって私が沙耶ちゃんの死に関わっている事はとっくにバレてる。


誰が私を信じてくれるの?

きっと信じない。


私の言葉なんて耳を傾けてくれない。

学校に味方は誰もいない。

私は一人。


「…雪村…先生は?」


先生は私を信じてくれるかな?


だって受け持っている生徒を信じない教師なんていないでしょ?


それとも雪村先生も梶谷さんの言葉を鵜呑みにして私の味方じゃなくて敵になってるのかな?


「と、取り敢えず…電話…」


何もしないより良いよね。


梶谷さんが転校してから怖くて電源を切って携帯をほったらかしにしていたけど勇気を持たなきゃ。


確か携帯は通学鞄に入れたまま。

久しぶりに見る携帯。


電源を入れると

誰かからメールがきていた。


携帯が光っているって事はメールや電話がきていた証拠。


もしかして先生からかな?

学校を休んでる私を心配して電話とかメールをしてくれたのかな?


雪村先生もクラスメイトも連絡先を一応知ってる。

入学した時、連絡網のために携帯を持っている人は登録したんだよね。


だから私は何も躊躇もなく…

携帯を開いた。


でも、直ぐに携帯を手から落とした


「なに、これ…っ!!」


どうして?何で?嫌だよ…


「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」


叫びながら私は携帯を拾い上げて壁に投げつけた。


「殺される殺される殺される」


クラスのみんなからも…

あの二人からも…


まさか口封じ?

これって口封じなの?


死ぬのは嫌!!でも自分の部屋以外私の居場所なんてない。


もしかして監視されている?

監視カメラが何処かにしかけられてるの?もしかして盗聴器も!?


「やめてっ…私を殺さないで…誰か助けて…」