ある森に、きつねがすんでいました。 きつねはいつもひとりぼっちでした。 「ああ、友だちがほしいなぁ」 きつねはいつもそう思っていました。 ある日きつねは 通りかかったうさぎに言いました。 「うさぎさん、うさぎさん。 僕の友だちになってくれない?」 「いやだよ。 だってきみは 僕らうさぎを食べるじゃないか」 うさぎはプリプリと怒って 行ってしまいました。