初めての球技大会優勝と、茉胡からの告白を受けたのは夏休みに入る前の終業式が行われる前の日だった。

あれから2ヵ月半が過ぎ、体育の日の今日は、体育祭。

「よし。いってきまーす。」

「「「いってらっしゃーい」」」

家族全員に見送られ、すっかり通いなれた学校へと向かう。

頭がこんがらがり、いっぱいいっぱいだったあの日は、ほんとに涙が枯れるまで泣いた。

もうこれ以上でないよ、というくらい泣いた後は、そのまま眠ってしまった。

私の目は泣いたまま寝ても腫れないようで、次の日の朝、家族にばれることはなかった。