朝6時、昨日のうちに用意したものを取り付ける為に家を出た


本当は学校に泊まるつもりだったけど用意しなければならないものが家にあったので断念したのだ


昨日まで風が強く吹いていたのに今日は珍しく暖かく柔らかい日差しが差していた


「嵐の前の静けさ、ね」


この件が終われば愛珠にはまた風が吹き出すだろう


学校内には私しかおらず、堂々と取り付けられる


全ての用意が済み、相談所へと行くことにした


だって、私が発見者になるわけにはいかないもの


発見者は周りの傍観者でないと…


相談所で仮眠を取り、愛珠が来るのを待つ


彼女は入ってきた時にこういうでしょう


「こんな事をして欲しかったわけじゃない」と


そんな予想をしていると扉が勢い良く開いた


「お待ちしていましたよ、愛珠さん」


さぁ、あなたはどうする?