小走りでやって来たタケも、友人の傷だらけの身体を見てギョッとする。


「レン、大丈夫かっ! くそっ、救急車……」

止めどなく溢れる出血量を見たタケは、ボディバッグから携帯を取り出し、119に電話をかけようとする。


しかし、何故かレンはそれを制止させた。

「タケ。お前にも、聞いて欲しいんだ……。俺が何でわざわざ、”死の手紙”を書いていたかってことを……」

「はっ? レン、お前が手紙の犯人なのか? 」

驚く私達をよそに、レンは何かを諦めているかのような淡々とした冷静な口振りで、話し始めた。

「……信じれないとは思うが、俺は12月1日から3日までの3日間を、何度も繰り返しているんだ」