窓から顔を出すと、よく目が合った。 休み時間、彼女はよく廊下で話をしていた。 ちょっと不良な男に憧れる時期ってあるんだな。 俺は、何人もの女子に告白された。 だけど、誰とも付き合う気もなかった。 と、言うか・・・ 俺の気になるあの子が俺に告白してくれるまで・・・ 俺は待とうと思った。 自惚れかもしれないけど、彼女も俺に気があるって勝手に思ってた。 走ってる俺に向けられる視線。 きっと、ゆかりは俺に気がある。 勝手な妄想のせいで、俺の気持ちばかりどんどん大きくなった。