何を話しかけようか、考えた。 あの仮面のような顔を、少しでも変化させたかった。 埃のかかっていないブルーの芳香剤を奥から探し、俺はレジに向かった。 聞いたことのある演歌。 口笛を吹く。 レジにいたのは、俺の親父くらいの歳の男性だった。 あの子じゃねぇのか・・・ ちょっとがっかりしてる俺。