「ワタシの方こそ、先日は挨拶もなしに突然帰ってしまって・・・失礼な事をしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。 あの、お義母さん。 どうか顔を上げて頂けませんか??」
美紗がそう言っても、オカンは『ごめんなさいごめんなさい』と何度も謝りながら頭を下げ続ける。
「勇太くん、どうしよう。 ワタシ、そんなつもりじゃないのに・・・。 お義母さんに謝って欲しかったわけじゃないのに」
泣きながら謝り続けるオカンに、美紗がオロオロしながら早速オレに助けを求めた。
「オカン、とりあえず中に入ろう」
『大丈夫。 オカンの気持ち、美紗はちゃんと分かってるから』とオカンの肩を摩り、家の中に入る様促すと、
「玄関で何をやってるんだ。 早く美紗ちゃんを中に入れてさしあげなさい」
リビングからオトンがやって来て、オカンの二の腕を掴み、オカンを玄関から中に引き上げた。
「お父さんごめんなさい。 美紗ちゃんもごめんなさい。 勇太もごめんなさい」
泣きすぎてわけが分からなくなってしまったオカンが全員に頭を下げる。
「すまないねぇ、美紗ちゃん。 来た早々に騒々しくて。 どうぞ、中に入って」
オトンがオカンの手を引きながら苦笑いした。
「いえいえ、そんな・・・。 あの・・・お邪魔します」
戸惑いながら美紗が靴を脱いだ。



