漂う嫌悪、彷徨う感情。


ちょっとやりすぎてしまったかなと反省。

「もちろんだよ。 美紗もずっとオレの傍にいてね。 もう離れていかないでね。 お願いだから」

『意地悪してごめんね』と美紗を抱き寄せると、

「うん。 約束」

美紗がオレの背中に手を回した。

幸せだな。 ずっとこうしてたいな。 と、思うけど、

「・・・美紗ー。 取り敢えず歩こっか。 この調子だと、一向に駅に辿り着かない」

続きはゆっくり美紗の家で。

美紗の肩をツンツンと突くと、

「・・・確かに。 よし!! 早く帰ろう!!」

美紗がパっとオレから身体を剥がした。

美紗はこういう時、全然余韻を残さない。 ちょっと寂しいけど、『早く帰って一緒に過ごしたい』と思ってくれているだろう美紗の性格を知っているから、淋しいのに楽しい。