漂う嫌悪、彷徨う感情。


泣いて笑ってまんじゅう食って、美紗の実家を後にする事に。

お義母さんに手を振って、最寄り駅まで歩く。

美紗のアパートにお泊りしたいな。 若しくは、美紗にオレのアパートに来て欲しいな。 どっちがいいかな。 と、最早1人で帰るという選択肢を除外しながら歩いていると、

「・・・勇太くん。 今日はウチに泊まりませんか??」

美紗が恥ずかしそうにオレの指を握った。

オレが選ぶ前に、美紗がオレの頭の中の2択の答えを出してくれた。

「うん。 泊まりたい」

もちろんな即答。

「・・・それで明日、2人で勇太くんの実家に御挨拶に行けないかな?? ワタシもちゃんと挨拶したいしお詫びもしたい。 真琴ちゃん、何時だったら家にいる??」

美紗がオレの指を握る手を、きゅうっと強く握った。 多分、緊張しているのだろう。

「大丈夫?? 焦らなくても大丈夫だよ。 嫌だったら無理する事ないんだよ?? 真琴は・・・休みじゃなければ、遅番でもお昼には家を出るはずだから・・・行くなら午後にしよっか」

もう一度オレの実家に行く勇気を出してくれた美紗に無理をさせたくなくて、真琴のいない時間に行こうと提案する。

「じゃあ、午前中に行きたい。 でも真琴ちゃん、ちょっとでも長く寝てたいかな?? 迷惑かな??」

でも美紗は、むしろ真琴が家にいる時間に行きたいらしい。