「え?! 何故に??! 今泣くのってワタシの方じゃないの?! 勇太くんが先に泣くから、じわじわ来てたワタシの涙、引っこんじゃったじゃないの!!」
うっかり泣いてしまったオレの肩を、お義母さんが半笑いになりながら叩いた。 オレの隣で美紗も困った顔をしながら笑うと、近くにあったティッシュボックスからティッシュを数枚抜き取り、オレの頬を流れる涙を拭き取ってくれた。
「すみません。 つい・・・。 素敵な親子だなぁって。 ぐっと来てしまいました」
美紗の手からティッシュを奪い、鼻を押さえつけ、鼻水をせきとめる。 もう、目も鼻も緩みまくり。
「美紗は本当に良い人に出会ったね。 良かったね」
泣き止まないオレを見て笑うお義母さんに、
「うん。 おかげさまで」
美紗も笑顔で頷いた。



