「・・・そりゃあ、美紗ですよ。 嫁の料理の方が美味いと感じるのは当然でしょ」
ちょっと照れくさくて、ボソボソっと答えると、
「『嫁』-!!」
と言いながら、お義母さんが大笑い。
美紗は顔を真っ赤にして、オレの二の腕をバシバシ叩いた。 そこそこ痛い。 でも照れる美紗は可愛い。
いっぱい笑って、たらふく食ったというのに、食後には美紗が買った温泉まんじゅうを食べる事に。
美紗がオレらの為にお茶を注いでいると、
「ねぇ美紗。 真面目な話をしてもいい??」
さっきまでケラケラ笑っていたお義母さんが、真剣な顔で美紗に話しかけた。
「・・・何??」
不安そうに返事をすると、お茶をオレらの前に置き、椅子に座る美紗。
「・・・ワタシね、美紗が自分の子として産まれてきてくれて、本当に良かったなって思ってるの。 美紗との生活、毎日楽しくて・・・。 でも、美紗は違ったんだよね。 ずっと苦しかったんだよね。 なのに、全然気付かなかった。 本当にごめんね。 ごめんなさい。 助けてあげられなくてごめんなさい」
お義母さんが、美紗に向かってゆっくり頭を下げた。



