漂う嫌悪、彷徨う感情。


美紗に言われた通り、椅子に座って料理が並べ終わるのを待つ事に。

じゃれ合いながらキッチンに立つ美紗とお義母さんの姿が可愛くて、微笑ましくて、勝手に頬の筋肉が緩んだ。

そんな2人が目の前に次々料理を運ぶ。

美紗の好きなかぼちゃの煮物。 きんぴらごぼう。 美紗は基本、素朴な料理を好んで食べる。 そこに突然のオレの好物・から揚げが登場。 お義母さん、ありがとう。 オレは基本、肉を食わせておけばご機嫌な人間だ。 

お義母さんの手料理がテーブルの上に全て並び、やっと美紗とお義母さんが椅子に座った。

「いただきまーす」

3人で手を合わせて唱和すると、早速からあげから口に入れる。

「美味ーい。 肉々しい」

口の中にまだ肉が入っていると言うのに、箸には次に口に入れる肉を挟んでスタンバイ。 そんな幸せいっぱいのオレに、

「勇太くんっていっつも美味しそうに食べてくれるから、作り甲斐があるのよねー。 美紗とワタシの料理、どっちが美味しい??」

お義母さんが、結構難しい質問をしてきた。

答え辛いなーと思いながら、チラっと美紗の方を見ると、美紗が興味津々な目でオレの答えを待っていた。 助けてくれないのか、美紗さんよ。