「不審者に付け回された!?」 



「しっ!伊織、声が大きい!」



神社に帰ると、私はすぐ伊織に相談した。



何となくお父さんに言うのは躊躇われて、家にいた伊織に相談することにしたのだ。



身体が大きくてがっしりしている伊織は何となく安心する雰囲気の持ち主でもあった。



「やっぱ父さんには言った方がいいんじゃないか?」



「・・・だってね。明日祭りでお父さんが一番忙しいじゃない?なのに・・・」



「なら、祭り終わったらちゃんと言えよ?父さんだって絶対心配するからな。それまでは俺と皆で様子見るから、な?」



「うん」



私は安心して頷いた。