静寂した部屋の中に七瀬先輩の呆れたような短い声が響く。 「だって……っ、その……好きだってことは、言われましたが……正しい言葉というか……」 わたしはバカなのかもしれないと思う。 わがままを言うつもりもないけどこれでは何かを待っていて、まるで期待してるみたいで。 「言わなきゃわからない?」 諭すような声にも頷くことは出来ずに。