舌を打つ七瀬先輩にはあとで謝ろう。



そしてなぜかいつもポーカーフェイスの七瀬先輩は、面白くなさそうな怒ったような表情でわたしを見ている。



そんな、怒ったような怖い顔でこっちを見られても困るのですが……。



「とりあえず行こうか、竹川さん?」


「常磐君?行くってどこに……?」


「決まってるだろ?空気の読めないこの悪魔には、一番近い場所を提供してもらわないとね」



その一言にダークブラウンの隙間から見える七瀬先輩の眉間の皺は、より深く刻まれることになった。