妹尾先生からもらったクラス表を持って、あたしたちは図書室へと移動してきていた。


学校から出る時には返しに来いと言われているので、持ち出す事はできなかった。


妹尾先生がくれたクラス表は各クラスに別れた写真付きのものだった。


この中に『カレン』という生徒がいるかもしれないと思うと、手のひらに汗をかいてしまった。


思ったよりも緊張しているのかもしれない。


あたしは2組のクラス表を。


聡樹は3組のクラス表。


紗英は4組のクラス表


それぞれ手分けをして探す事になった。


1クラス40人ほどなので、たいして時間はかからなさそうだ。


「いないな」


一番最初にそう言ったのは聡樹だった。


3組に『カレン』という生徒はいなかったようだ。


もちろん、2組にもいない。


4組の表を確認していた紗英も左右に首をふった。


続いて5組と6組と7組の表も確認していく。