数時間してあの人たちは怒鳴りながら帰っていった。




「りぃ。一緒に行こうか。」


ガチャリ...

怖いけど私は無言で家に入って。





私が見た光景は。口にするのもおぞましい。”家”だった。



壁は紅く染まり。空気は鉄のニオイが鼻をつく。いや、これは鉄だけじゃない。もっと違う─異臭─



「嘘...だ。お母さん、お父さん、龍騎?」


頭の中で思い出が駆け回る。




違うッ!死んでない!みんなは生きてるよ...

その時だったんだ。声が聞こえたのは。


「お前は。生き残りか?」